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『非上場株式の評価の仕方と記載例(改訂新版)』が発売されました。3年前に発刊した書籍の改訂新版となります。
内容的には、前書の発刊以降に国税庁から発遣された情報や評価通達を掲載したほか、これまで相談会、個別相談などで質問されることが多かった事項(例えば、従業員持ち株会は、同族株主に該当するか)などについて問答形式で追加するとともに、判決・裁決などにより明確になった評価関係の事項について、ピックアップして新たに載せました。
そして、これらの判決・裁決の中でとりわけ重要と思われる医療法人の出資の評価については数ページの紙面を割いているほか、類似業種比準方式における1株当たりの利益金額を算定するに当たって除外できる非経常的利益の金額についても新しく裁決が出ましたので載せております。
本書はできるだけ解りやすくということを念頭に置いておりますので、理論的な説明だけに終わることなく、相互持合株式の計算及び同族株主の判定などを多数の設例を織り込んで説明しているほか、前書を読んだ読者から寄せられた意見やご質問等を参考にQ&Aを作成し、初心者からプロまで誰もが理解できるようにしたつもりです。そういった意味では、株式評価の実務書といえるのかも知れません。
しかしながら、一般社会で考えられる全ての株式の評価を網羅できたわけでなく、今後、高度にかつ専門化していくであろう株式の評価に関する事項について新たな評価方法を考えることが必要になる場合もあるでしょうし、あるいは、現在適用される評価通達を駆使して準じて評価する方が合理的と考えられる場合もありうると思われますが、今後も関係各位のご叱正、ご指導を仰ぎながら、時代にマッチした内容とすることができるよう今後とも精進していき、内容を充実させ、よりわかり易い本になるように心が掛けていきたいと思います。
本書を読んだ感想として、非上場株式の評価が少し身近に感じられるようになったと言われるほどうれしいことはありません。
ぜひ、書店に足をお運びの際には、手にとって眺めていただければ幸いです。
また、発売元の大蔵財務協会のホームページでは、電子書籍で40ページ近く立ち読みすることができますので、ぜひご覧ください。